2017年のジャパンフィッシングショー(みなとみらい・パシフィコ横浜)は昨年よりも入場者数は増えたようで、3日間で38,635人だったとのこと。ちなみに昨年は38,121人で少し増えたんですね。年々釣り人口は減少傾向にあって(参照:釣り人口の推移2005年から2014年まで。減少傾向は続く。)、うすら寂しい状況だったので、多少なりとも増えるということはいいことだ。もちろん行って来た。
で、このままフィッシングショーのレポートを書くというのではなくて、久しぶりにサケが気になってこちらの遡上数はその後増え続けているのか!? ということでそのことを書く。2012年9月に『関東周辺で鮭の遡上率が増えているの話』ってのを書いたのだけど、4年以上経ってますねぇ。サケも4年で帰って来るのでちょうどいいかw
当時そのブログ書くのにあれこれ調べてたら利根大堰(埼玉県行田市と群馬県邑楽郡千代田町の県境、利根川本川・河口から154km地点に建設された堰)の2011年(平成23年)の累計遡上数はドカンと増えて15,095匹で前年の8,964匹を大きく上回ってて驚いておりました。残念ながら個人的に本流のマス釣りから離れてしまっていてその後をあまり気にしてなかったのだけど、独立行政法人水資源機構利根導水総合事業所様のサイトを見てみたらこんなことになってました。(グラフ使用許可いただきありがとうございます)
2011年というと日本にとっては大惨事が起きた年だったわけですが、その年から3年連続で累計遡上数は増え続けていたんですねぇ。当時は明るい話題として地元では盛り上がってたのではないでしょうか。2013年(平成25年)には18,696匹って2010年(平成22年)が8,964匹だったんだから、その年と比べると1万匹近くも増えていたんですね。
どうしてこんなにも急増したのか、調べてみるのも楽しいかもしれません。こんなpdfがありました。利根川のサケはどのように増えたのか
で、その後も順調に増え続けたのかと思いきや、そうでもないようで、
2014年(平成26年)は8,759匹と逆に1万匹ほど減ってたんですね。2015年(平成27年)はまた大台越えて12,338匹だったと。そして2016年(平成28年)は一気に減って4,038匹の確認だったということのようです。2013年(平成25年)の18,696匹の4分の1と逆にどうしてこんなに激減したのか、ちょっとググってみたらこんな記事が『利根川中流部のサケ遡上が激減、昨年の3分の1に… 海洋環境影響?』
はっきりした理由はわからないようです。サケに限らずマグロ、カツオ、さらにはサンマとあらゆるサカナが獲れなくなったということで、各メディアでも取り上げられていますが、資源管理のあり方と絡めて議論されているようです。
サケは水産資源としても確かに大事ですが、川から海へ下って4年で大きく成長して生まれ故郷に帰って来るというストーリーが人の心を打つ要素もあり、戻って来ると思っていたのが戻って来なかったという現実に、寂しさを感じさせます。
川から海へ下ってそこで何があったのか、調査をすればわかることなのか…気になるところです。