ドタバタしてたらあっという間に12月も半ばとなっていまして、近頃Xmasとか謹賀新年といった文字がデザイン作業上にあふれております。でもま、こうした文字が踊る仕事もそろそろお終い。今年もなんだか1年早かったなぁ。ってまだ10日だけど…。
9月のアタマに『手帳のデザインしました。そろそろ来年度の手帳販売されます。』という投稿をしましたが、11月に入り販売も開始されて個人的に11月は手帳を買い替える月と、刻まれました。その後、別件で手帳を0から作るにはどうしたもんかという相談を受けて、再度あれこれ手帳というものを取り寄せて検討を開始しました。
手帳と言ってもサイズもA6から上記のようにやや大きめなものまであるのですが、さらに探って行くとその業界向けとかその仕事向けにそれぞれ工夫がされているものがたくさん出ています。
例えば趣味の釣り。つり手帳というものが各社から出ている。釣りに関する手帳であれば、釣りをするために必要な情報や記録に便利な工夫がいかにされているかが購入の決め手となるわけで、それぞれアイデアを練り込んでるようです。
【主な内容】
■船宿/河川漁協/貸ボート店/管理釣り場/釣り堀/公営釣り施設/推薦釣具店・えさ店/釣具チェーン店/釣具メーカー/和竿工房/関係団体/水族館等、問い合わせ一覧
■節気入りカレンダー
■釣行記録を残すメモ・データ欄
■ハリ・イト・ヨリモドシ接続法
■釣り用語集
以上、画像をweb週刊釣りニュースより拝借。ぜひお買い求めください(なんの関係もございませんが…)。
引用部【主な内容】にある通り、いかにも釣りに関する情報が満載です。って釣りしない人にはなんのことやらですが、手帳ってその道の人のためにかゆいところまで手が届く仕様になっているのが、ありがたいはずです。
で、今回依頼された業界の人にとって、どんな作りの手帳が便利なのか、使い勝手がいいのかなど、ひとまず手帳という手書きするための道具として考えていると、どうしてもデジタル端末との兼ね合いみたいな方向に考えが脱線して行くのでした。
そのあたりを釣り手帳に関して言ってみれば、個人的にはどうしてもあらかじめ予測されたタイドグラフ(潮見表)だけでは今ひとつ役不足を感じてしまうのだ。潮の干満具合なんてその日の気圧によって予想よりも高くもなり低くもなる。今朝方のように一気に厚いどんよりした雲に覆われて雷までゴロゴロ鳴ってくるようだと、リアルタイム検潮で見ると潮位は一気に40cm近くも高くなっているのがわかる。
これはなにもアナログの手帳、そこに書かれたタイドグラフがダメというわけでなく、慣れた人なら低気圧が近づいているから潮位は少し上がってるだろうなと、ネットで調べることなく予測できるだろう。でもなんか工夫してアナログ手帳の便利さとデジタルによる今の情報を取り込んで両方便利に利用できるようにならないかな?と思う訳です。それはQRコードの利用なのか? ARなのか? などなど…。
アナログの良いところとデジタルの良いところをうまく融合した…みたいな切り口は多々あるのだろうけど、手帳についてはもしかしたらアナログとしての利便性を重視した作りに徹した方がいいのかもしれないなぁと思ったのだけど、どんなもんでしょうか。