印刷,ネット,電子書籍,ビジネスでのpdfに関するあれやこれや_04

iPhone5が取り沙汰されてちょっとは落ち着いてきたかな。個人的には割と焦りなし。アップルストアで手にしてみて軽くなってたからか、大きくなったとは感じなかったし買い替えも魅力的。ま、でも基本今ので事は足りてるので熱烈に欲しいとは思ってないようだ。
でも数年前、iPadが出るってころはホントは並んででもというくらい欲しかった。諦めて次のロット出てからと思ってたけど、発売10日後くらいにたまたま通りかかった原宿のソフバンで在庫あるってんで迷わずその場で購入。今や自宅でテレビ、本、雑誌がその辺にあるのと同じようにiPadがないと不自然な状況。朝起きたら新聞ではなくiPadになってます。

当時出始めた電子書籍をiPadでというのに興味があって、アプリとしての電子書籍をいくつかDLして読んでおりました。こういう初期のものって中には実験的な試みもあって、音が出たり(いらんかなぁ)イラストが動いたり(これこそ動画?)振るとどうかなるとか、仕掛けがしてあるアプリなんかが出て来ました。でもま、それはそれとしてこんな事もできるんだということで良しとしても、本一冊がアプリひとつだと、たった100冊でiPadやiPhoneの画面にアプリアイコンが100個も並ぶのはありえん!という気になってくると、段々アプリとしての電子書籍を購入する意欲も失われて来ます。閲覧アプリひとつ立ち上げてその中にズラッと自分の本棚のように書名一覧があって好きなのクリックで読めるというものでないとつらいもんです。

ただ、現状なかなか紙の本と同じようにその電子書籍版を購入ってのが簡単ではないです。欲しい電子書籍がどの電子書籍店で売ってるのかまず検索して、それはどの端末で読むのか、ファイル形式はPDFのものがいいのか、XMDFって何?んぢゃepubのにしといたほうがいいのか、とか色々自己責任において判断して買わないといかんよ!返品はダメよ!という感じでちょっと突き放された感じがしてしまうのです。個人的に欲しいと思った本の電子書籍版ってあまり出てないんだなと思ったことで、電子書籍版を探すということ自体あまりしなくなってます。

そのへんをなんとかしようと日々奔走されてる人たちがいらっしゃる。そしてあのアマゾンでさえまだまだ日本の(日本語の)電子書籍販売が思うように進められてないご様子。とりあえず読むための『Kindle』を発売するとかしないとかの情報は前から何回もあったような気がしてますが、これ発売されたとして自分が読みたい電子書籍を紙の本を購入するみたいに出来るのかはまだわからない。先にソニーやらシャープやら楽天やらが電子書籍リーダーを発表してますが、個人的にはあまり惹かれるものがなくKoboも7月の東京国際ブックフェアで手にしてみただけ。ついでに余計なこと言うかもしれないけど、デザイナーの立場からするといつものただでさえ豊かではないエディトリアル、造本、装幀のギャラを思うと、その上電子書籍化する予算ってどっから出て来るのか!?と、誰がやるにしてもそう思うんですよねぇ。

と、そんなこんなの状況なので、電子書籍必要なら自分で作ってしまえということで“自炊”なる動きが出て来て、これ自体がひとつの産業にもなって来ている。自炊って自分の晩飯なり作って食べることだけど、本を自炊するってのは自分で読みたい本をばらして1ページごとのバラバラの状態にしてこれを一冊分スキャナーで読み込んでPDFファイルにして電子書籍ビューワーでパソコンなりiPadなりの端末で読めるようにすることです。ググれば自炊のハウツー、いっぱい見つかります。

個人的には漫画こそこれからはPDFのものをiPadなりで読みたいと思ってます。漫画なんてすぐ溜まってしまいますので。ゴルゴ13や釣りバカ日誌のような床屋常備の漫画はウチにあると邪魔もの扱いになります(ウチにはなかったけど)。ベルセルクは引越し後自炊することなくBookOff行きとなりました。そうやって無くなってみると、やっぱPDFにして持っておけばよかったなどど思うわけです…。

ここ数ヶ月、自炊サービスに本出してなかったので最近どーなってるのか、ちょっと調べてみてまた書きたいと思います。

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