共感型のカタログ作りをしたらウケたという話がありました

12月に入りました。もうすっかり寒いが当たり前になったようです。「あ〜風邪ひいちゃってねぇ」という話を聞いたりメールで読んだりしております。気をつけましょう。さて、平清盛も富士川の合戦で情けない敗北を喫して、それはまさに平氏が平家というお公家さんになってしまっていた現実でした。平氏はもはやかつての武士ではないと家臣の伊藤忠清が命がけで清盛に訴えました。武士の世を作って来たつもりが自分たちがお公家さんになってしまっていた。そんなはずではなかったのに…。世間ではもはや平家は自分たちのことしか考えていない悪政の元凶ということで、小さな勢力でしかない頼朝をはじめとした源氏ゆかりの武将達が立ち上がり始め、徐々に追いつめつつあるという話でした。どうも番組作りとして今の日本の政治、政局にリンクさせた作りを意識してるんぢゃないかと思いながら見てしまいますが、どうなんでしょうか。来年の大河ドラマの主演は綾瀬はるかです。

最近、んだぁ〜なぁ〜と頷くブログや記事をいくつか読みました。いずれも衰退していると見られているある分野の印刷物が見直され、また人々が手に取って読むようになって来たという話。社内報というのがありまして、それは紙媒体として制作され社員に配られていたものでした。って過去形にしちゃってはいけないですが、経費節減で止めにしたりあってもウェブに掲載され、みたいなことになって印刷物としての存在は減りつつあるという状況。なのだけど、復活しつつあるという話。

復活という表現はおかしいのかもしれない。ただ前のやり方で久しぶりにやってみたら偶然当たった!ということではないので。社内報ってデザイナーとしてそのレイアウト、デザインに関わっていた時期があって、売り用の雑誌作り同様、これ大変です。ネタの企画探しからそれに従って文章書いて写真撮って、イラストも発注し、編集してレイアウトして…。と、わーわーとバタバタしながら月1本、刊行しておりました。月刊なんて終ったと思ったらすぐにまた次ですから、こういう仕事をしているときは1年経つのが早かった気がします。月1本刊行するというのはメディアが紙であれwebであれ、そこに関わってる人の労力は大変なもので、やはり作ったからにはたくさんの人に隅から隅まで読んでもらいたいものなんです。

webだと印刷物にくらべてお手軽に公開できる分、読む側もなんかちょっとありがたみを感じることが希薄になっていたことがわかって来て、紙に刷ることにしたらまた読者が戻って来たという現象が書かれていたわけです。このブログ。負の発想からは新しいものは産まれない

単に紙だけではなく、他のメディアともうまく絡ませながらということなんだと思うのだけど、やはりウェブ上にあると思うといつでも見れると思い、それは結局後でも見ないということになってしまって、もし他に気づくものがあれば全く忘れ去るということが減るかも知れない。録画しておいたビデオなかなか観ずにいるのと同じかも。

大阪の阪神百貨店梅田本店では紙のカタログがすぐになくなるという現象が起きたというニュースがありました。
“進化形”百貨店カタログが人気「チラシ」から雑誌のような「読み物」に

この記事を読んでいたら『通販生活』を思い出したわけですが、どうやらそのセンでカタログを作ったらウケたということらしい。テレビでもたまにCMやってて知ってる人も多いと思われるカタログハウスの『通販生活』というカタログ雑誌があって、経営者は読んでおけとかwebショップやるなら見ておけと言われて購入していた時期がありましたが、カタログなんだけど読んでて楽しい、ためになるという内容でした。あまり買え買えと大合唱するんではなくて、あなたの生活にこんな風に彩りを添えますよ。と、それがあるとちょっといいのよ的なライフスタイルへのアプローチの仕方の提案というか。

カタログというのは自社製品をこんなに素晴らしいのだから絶対買いだよ!買ってちょーだい!買いなさい!と押しまくるものだったりしたけど、そうではない作りを目指した。共感型の作りにたどり着いてみたら、ウケたようです。セールスの電話やメールって掛かって来るだけで聞こうとせず早く切ることを考えるわけですが、そういうものと同じに思わない、共感を得るようなカタログ作りをしてみたと。個々の内容については実物を見てないのだけど、上記リンクからどんな風にしてみたのかが書いてある。

短絡的にもう紙は古いとか今はwebだと自分らで勝手に決めつけないで、紙で刷ったけど人気ないということなら内容をチェックした方がいいんぢゃね!?ってことも思い出すべきなんだろうねぇ。制作ではよく作った自分らが先に早く飽きちゃって作り変えちゃうから一般に浸透しないんだよという話もあります。自分らの企画の落ち度をメディアのせいにしちゃったりとかも気をつけないとなと思った次第。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール