今日も風がやたらと強い東京地方、春の嵐まっただ中であります。近くの小学校のグラウンドは砂嵐でご近所さんは大変だろなぁ。
前回のブログでフォントやタイポグラフィーといったことについて書いたのですが、あの程度のことは、まぁごく表面的な部分でして全て分かったことにはならないわけで、それはそれは深い世界であります。現時点でフォントってどのくらいあるのか分からないと書きましたが、パソコンが普及してさらにインターネットが出て来たことでフォントを作るということが割と自由に出来て発表しやすい環境が整ったというのがありました。
デザインやってると海外のカッコいい、新しい書体が欲しくて嶋田洋書とか青山ブックセンターなどに足を運び、デザインの本をよく見ていたものです。立ち読みばっかりしてたんぢゃなく、もちろん結構購入しましたぜ。まぁ、当時の若造にとっては洋書は値段が高かった(今も)。当時所属していたデザイン事務所の本棚にもたくさん海外の書籍、雑誌があって全部見まくりました。気になったページはコピーを取ってまとめておいてことあるごとに参考にしてました。
今、ネットで探せばデザインの紹介サイトやタイポグラフィーのサイトはたくさんあって非常にたのしい状況です。時代の流れで便利なモノが増えて来るとやっぱり「オレの若い頃にはなぁ〜」的な話になってしまうなぁ。金のないあのころ(今も!?)今レベルのネットがあればよかったのにぃ〜(笑)今ぢゃこんなサイトいっぱいある。
パソコンの普及とネットのおかげでフォントを作るという行為がデザイナーでなくてもやろうと思えばやれる環境が整ったと書きましたが、フォントやデザイン制作の世界に限らずそれらの普及はある意味、玉石混淆の世界を拡張したわけです。フォントが増えてよかったなぁということばかりではなく、「あくまでも冗談だよな!?」的なものもたくさんありまして、中にはそれでも有料だったりするものもあります。
フォントを作るにはレタリングの基本というのがやはりあって、目が肥えて来ると目の錯覚を考慮した作り方を無視したものに出くわすと違和感を感じてしまうことあります。文字というのは特に、さらさら〜っと読んで行きたいものなので、文字(フォント)のカタチに違和感感じるとムカつきます。前回ご紹介した大曲都市さんがブログで某氏がデザインしたGUのロゴについて解説されているようなことですが、制作に便利なソフトが出て来ると併せてお手軽な作りのものも増えて来るわけです。とにかくネットの世界は特にそういうわけなので、使う側に見る目、選ぶ力がないと品質低下をもたらします。
あえてそれを使うならその理由や根拠がないと素人が何も考えずに作ったものと同じということになってしまいますんで、やっぱり本でもネットでもいいからたくさんのホンモノに触れて、多少なりともなんとか学やなんとか理論も勉強しとかないとイカンよなぁと思うわけです。
UDフォントのことやwebフォントのことなど、メディアが増えてその技術が進んで来るとまた新しい道具が出て来ますんで、やっぱり都度お勉強ですなぁ。